大田神社のカキツバタ。

京都市北区の『大田神社(おおたじんじゃ)』で天然記念物に指定されているカキツバタが見頃とあって、訪れました。久しぶりにちょっと良いカメラの登場です。先ず『大田神社』ですが、一般的に〝上賀茂神社〟と呼ばれる『賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)』の境外摂社で上賀茂神社のすぐ傍、少し東へ歩いた場所にあります。そんな『大田神社』の参道横に『大田ノ沢』があり、そこで沢山のカキツバタが見られます。尾形光琳が描いた『燕子花図』の燕子花(カキツバタ)のモチーフになったともされています。

 

↓ 緑の葉っぱに鮮やかな青紫が映える『カキツバタ』です。

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↓ 平安時代から『カキツバタ』の名所として有名な場所だったそうです。

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↓ 昨年は、コロナの影響で拝観出来ませんでしたが、今年は適切な距離を保つ事で公開されています。協力金として300円を支払います。

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偶然、硬貨の手持ちが500円玉しか無く、両替先を探してキョロキョロすると、入口近くにて『フタバアオイ』の苗を販売されている地元のおばさま方がおられ、両替をして頂きました。無事に支払を済ませて沢の近くへ進むと…

 

↓ 『カキツバタ』の群落が広がっていました!

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↓ 前日の大雨で傷んでいるのでは?と思いましたが、大丈夫でした。

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ローカルニュースに加え、インターネットのニュースでも紹介されていたので、もしかすると人が多いかも…多かったら諦めよう…と思って訪れたのですが、案外空いていてゆっくり楽しめました。

 

↓ 中央が吹き抜けている割拝殿と本殿。

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↓ 昔は雨乞いが行われていた神社だけあって?手水鉢のお水が豊富です。

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境内の奥には〝大田の小径〟と呼ばれる整備された山道が続いているそうです。舗装はされていないものの、十分な案内があるので迷子になる事は無い様です。途中、北大路魯山人が好んだツツジが見られるそうです。実は、北大路魯山人は上賀茂生まれで『大田神社』の目の前に〝誕生の地〟があります。そんな北大路魯山人の美の根底となったのは、この地で目にしたツツジなんだそうです。今回は、私一人なので小径へと進みません。また、家族揃って居る時にでも機会があればと思います。


↓ さて、そう思いながら参道を戻ろうとすると、ツツジを見つけました。おしべが長く、高貴さを感じるツツジです。

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↓ 御守や手拭いの授与があります。どれも『カキツバタ』のデザインです。

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↓ 『カキツバタ』は絵や刺繍で表現をしても映える植物だと思います。

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↓ すると、ここでも『フタバアオイ』の販売がされていました。

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参道は短いので、すぐに『大田ノ沢』近くに戻って来ました。先程、両替をお願いしたテントにて販売されているのは『フタバアオイ』です。『フタバアオイ』は、徳川家の家紋をはじめとする〝葵紋〟の元となっています。また、上賀茂の地では非常に重要な植物で『葵祭』の際には、あちこちで用いられます。平安後期の装束を身に纏った斎王代や牛車を飾るのです。『フタバアオイ』と『カツラ』の枝葉を絡ませて作る『葵桂(あおいかつら)』がその装飾となります。なんと『葵祭』において『フタバアオイ』の葉を1万枚以上使用するんだそうです!!!

 

↓ 1ポット1000円で販売。

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↓ 珍しさと両替をして貰った事から、1ポット購入しました。薄暗い所でも育つ事から、玄関に置いています。

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購入時に「育て方が書かれたパンフレットも入れています」とお聞きしていたので、帰宅後に見てみると〝葵プロジェクト〟なるものがある事を知りました。これは、あちこちで『フタバアオイ』を育てて貰い、その一部を株分けして里帰りさせるプロジェクトです。そうする事で、分散によって災害や動物等による食害等の被害を最小限とし、安定的に増やす事を目指している様です。里帰りは毎年5月に〝葵里帰り式(今年は5月8日の予定がコロナによる緊急事態宣言で中止)〟として行われます。その後、集まった『フタバアオイ』は『葵祭』に用いられたり、更に今後も増やす為の地植え用苗となったりするとの事なので、私の所に来てくれた『フタバアオイ』もいつか株分けが出来る迄に育てたいと思います。

 

ここ最近は、とても身近な内容での記事となっていたので、久しぶりに京都らしい内容で書いてみました。

では、今日はここ迄。