千枚漬が表す御所の色。

京都では、歴史がある故に色々な物事において「うちが元祖!」「発祥はここ!」と言った具合にどこが始めた物なのか?どこで生じた物なのか?と議論される場面が多々あります。そんな中で、ホームページ等で自社・他社共に始まりを明確に記している名産品の1つが〝京都三大漬物〟に含まれる〝千枚漬〟の『千枚漬本家 大藤(だいとう)』です。因みに〝京都三大漬物〟の他の2種は〝すぐき漬〟と〝しば漬〟です。前々から「京都で千枚漬を扱うお店は多いけど、どこが美味しいのかな?」と思っていたので、始まりのお店に行ってみる事にしました。

 

↓ 流石!パッケージにも慶応元年(1865年)の創業と書かれています。お店の紋も千枚漬の原料である聖護院かぶらです!!!

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↓ 包みを開いてみると、またもや箱に同じデザインがあります。

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↓ 蓋の裏側には千枚漬の説明が表記されています。

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↓ お店の方に「水平に持ち帰って下さい」と言われた理由が分かります。密封ではありません。

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千枚漬には、聖護院かぶらの千枚漬に加え、壬生菜と昆布が入っています。これは、考案した大黒屋藤三郎さんが当時御所にて宮中の料理方を勤めていた事から、白い聖護院かぶらを御所の白砂・緑の壬生菜を御所の青松・黒い昆布を御所の庭石にそれぞれ見立てて生み出した物で、当時の宮中でとても人気が出たそうです。その頃は明治維新で動乱の時代、美しいお漬物に人々は心癒されたのでは?と思いを馳せます。その後、大黒屋藤三郎さんが宮中から下り、自分のお店として姓名から1文字ずつ取って『千枚漬本家 大藤』と名付け、千枚漬の販売を始めたそうです。

 

↓ 現在の麩屋町にある本店。

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↓ 千枚漬以外のお漬物もあります。

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実際に頂いてみると、甘みと酸味のバランスが良く、とても美味しく感じました。器に盛りつける際にも、白・緑・黒と色のバランスも感じられる様に…と、気づかいたくなる色具合です。そして、食べ終わってから、ふと気付くのです。「あれ?結局どこの千枚漬が1番美味しいのか?は分からないままだ…」と。やはり、複数の気になるお店で買い集めて同時に試食しなければ分からないのかもしれません。結局、ただ美味しい千枚漬を食べた…と言う事になりました。。。

 

↓ この日は10時に別件の用事があり、未だ少し時間がありました。そこで、同じく麩屋町にあるパン屋さん『Wälder(ワルダ―)』に寄り道をしました。

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↓ 食パンだけでも6種類はあります!写真に写っている他、クリームを使用した物や調理パンは冷蔵スペースにあり、焼き菓子もレジ横に沢山あります。

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いつの間にか、クレジットカードの取り扱いも始められていました。久々に訪れると、現金のみだったお店にもキャッシュレス化が導入されている事に気付きます。

 

では、今日はここ迄とし、次回は10時に訪れた別件について書きたいと思います。