油屋さんで頂くランチ。

今日はいつもの奥様と西陣周辺に出掛けました。先ずはランチです!待ち合わせの時間や場所も、このランチにあわせていました。ランチの場所としたのは、江戸時代後期から油屋さんを営んでおられる『山中油店』の併設カフェ『綾綺殿(りょうきでん)』です。こちらの建物も古く、100年以上の歴史があるそうです。

 

↓ 海老フライとチキン南蛮のランチ。当初は、海老フライと豚カツの組み合わせにしようと思っていたのですが、お店の方が「今日のおすすめはチキン南蛮です」と仰るので、悩みに悩んだ挙句、変更しました。いつもの奥様も一緒です。

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毎日、揚げ油が変わる様で、その油の種類によっておすすめが変わるのだそうです。確かに、今日のチキン南蛮も衣の具合が良く、とても美味しく頂きました。海老フライも食感と味わい、共に良かったです。

 

↓ 『綾綺殿』の名は、この地が、平安時代天皇の居所であった内裏のおかれた場所であり、宴や舞が行われていた『綾綺殿』に由来しているそうです。

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色々なメニューがあり、1種類だけの定食、私たちが注文した様に2種類が組み合わせられた物がありました。また、お持ち帰りのお弁当も販売されているとの事でした。店内の雰囲気は、100年の歴史を残し、感じさせる、そのままの状態で保存されています。

 

↓ 中でも、お手洗いの隣にあるこちらは、お風呂です。足元には、薪を入れる場所があります。私にとっては、父方の祖父母宅で見た記憶のある様式です。ただし、父方の祖父母宅は、五右衛門風呂では無かったので、もっと古いのだと思います。

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↓ 展示をされている?様に窓があいているので見てみると、中には五右衛門風呂の蓋が立て掛けられていました。

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↓ お手洗いが外なので、店内全体を横切って歩く事になるのですが、通路の近くには『おくどさん』もありました。一層懐かしさを感じさせます。

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↓ 店内には、使用されている油の販売コーナーもあります。扱っておられる油は、一般的な揚げ物に使う様な油から、外国産のおしゃれな油もありました。

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さて、しっかりと食べて満腹、満足です。食事の間中、ベビーちゃんはずっと寝てくれていたのですが、お待ちのお客さんがいらっしゃらなかった事を良い事に、いつもの奥様と随分話し込んでしまい、長時間が過ぎていました。

 

↓ カフェになっている『綾綺殿』を後にし、油屋さんのお店側に移動です。その移動時間、約3分です。流石とも言える間口の大きさ、どどーんと広がる店構えです。

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↓ 他には無い雰囲気が感じられます。

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↓ 色々な種類の油が見受けられます。

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↓ 自然塗料もあり、木製品に使える塗装用油や防水用油、柿渋で溶いて外装に使用するベンガラと相当幅広い取り扱いがあります。

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↓ 暖簾の下に展示されている破片は、戦時中に空襲を受けた際の瓦片だそうです。f:id:kuksa:20181101233448j:plain

 

↓ 大きな水車が今も回っていました。

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↓ 店頭から少し離れた入口には〝あぶら〟と書かれた文字があります。この地域一帯は、歴史地区にもなっている為、あちこちにそれを示す案内も出ています。

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『綾綺殿』だけは少し道を上がった所にありますが、店頭から先程の入口迄はずっと同じ道路の面にあります。何とも広い面積です。この地域一帯は一般的に『西陣(にしじん)』と呼ばれますが、西陣と言えば織物の〝西陣織〟が有名です。では、そもそもの名前の由来は何でしょうか?それは『応仁の乱』で東軍の細川勝元に対し、西軍の山名宗全が堀川上立売付近に本陣を構えた事に由来します。京都で「先の戦争」と言えば『応仁の乱』や『蛤御門の変』を指すと言った話を聞く事もありますが、どちらにしても歴史が残る地域です。至る所に平安時代の史跡を示す案内があったり、石畳が残っていたりと、長い歴史とその時代の一端を感じさせる風景が見られ、様々な問屋さんや専門性の高いお店が点在しているのです。

 

↓ 『山中油店』から程近い『佐々木酒造』にも寄ってみました。こちらは、俳優の佐々木蔵之介さんのご実家ですが『聚楽第』や『古都』と言うお酒が有名です。

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聚楽第』と言う名は、豊臣秀吉の『聚楽第』がこの地にあった事に因む名前です。良質の地下水に恵まれている事から、茶の湯も盛んで千利休が好んだとされる〝金明水・銀明水〟があり、この水を仕込みに使用した唯一現存する〝洛中〟の酒屋さんです。また『古都』は 文豪の川端康成が「この酒の風味こそ京都の味」として気に入っていたと言われています。私自身は、お酒を好んで飲む方では無く、あまりご縁がありませんが、お酒好きの方への贈り物として、何度か利用させて頂いた事があります。『佐々木酒造』を後にすると、『晴明神社』や『一条戻橋』近くにある『OHAYO biscuit(オハヨービスケット)』に向かいました。ここは、私の好きなキャロットケーキも扱っているお店です。「あったら買おうかな~」と思いつつ店内を見渡すもありません。残念!それであれば、焼菓子も美味しいのクッキーを買おうと手に取り、お支払いを済ませ、随分経ってから、ふと見ると…「え!あるやん!!!」と。どこを見ていたのか分かりませんが、良く見ればありました…。ですが、既にこの時にはシフォンケーキ等も買っていたので今回は見送りです。その後、足の向くまま気の向くまま、道路よりもお話をする事に夢中になりながら歩いたものの、この辺りは木曜日が定休日の所も多く、いつもよりは早い時間ですが、お別れする事になりました。私自身は、丁度バスの1日券だった事もあり、河原町三条辺りに出た後、再度北上して北大路駅迄移動し、やっと帰路に向かいました。結局、大移動の末にその内に済ませておきたい用事を片付けての帰宅となりました。

 

今日もいつもの奥様と色々なお話が出来ました。楽しい時間は一瞬で過ぎてしまいます。また、すぐにご一緒出来ればと思います。

 

また、近い内に。