花々が咲き誇る・前編。

今日は、絶好のお花見日和でした。そんな中、随分前から予約をしていた『武田薬品工業株式会社』所有の『京都薬用植物園』へ行って来ました。今回で3回目になります。広い園内、その季節に応じたコースとなりますが、今回の見学は椿園と樹木園がメインでした。ご説明を頂いた方によると「椿は品種によって開花の時期が前後するとは言え、こんなに桜が早く咲く事も無いので今回の様に椿と桜が咲き揃う事は少ない」との事でした。と言う事で、本当に多くの植物を見学する事が出来たので、前半後半と分け、今回は前半として椿園を中心に掲載します。次回を樹木園で見た植物とします。

 

↓ 展示棟周辺の桜も見事で、期待が膨らみます。

f:id:kuksa:20180401220731j:plain

 

では、園内で見学をした椿の数々をご紹介します。園内では、様々な椿の原種、江戸時代に作出された品種等、560種余りの品種を栽培・展示しています。既に終わってしまった品種もありましたが、どれも美しかったです。

 

↓ 椿の原種として『ヤブツバキ』と『ユキツバキ』があるそうです。こちらは『ヤブツバキ』です。

f:id:kuksa:20180401221106j:plain

 

↓ こちらは『ユキツバキ』です。

f:id:kuksa:20180401221321j:plain

 

ヤブツバキ』と『ユキツバキ』には幾つかの違いがあります。その中でも最も「そうなんだぁ」と驚いたのが、樹の姿です。『ヤブツバキ』はスラッとした一本立ちで背が高くなり、枝が堅くて折れやすいのだそうです。反面『ユキツバキ』は樹の姿が株立ちで低く、枝に柔軟性があって折れにくいとの事。そこには『ヤブツバキ』に比べ『ユキツバキ』は雪が深い地域に見られ、雪の重みにも耐えられる様になっていると言う秘密があるそうです。他にも、花弁や葉の形にも違いはあります。

 

↓ 椿の中には『侘助(わびすけ)』と呼ばれるグループがあります。それは、植物分類学上の位置付けが難しく、子房に毛が多い椿の総称となっています。写真が『侘助』です。

f:id:kuksa:20180401222739j:plain

 

花形は極小輪~小輪、雄しべは退化して花粉が無かったり少ない物が多いそうです。

 

↓ こちらも同じく『侘助』のグループで『有楽』です。

f:id:kuksa:20180401222540j:plain

 

↓ 『黒侘助』です。

f:id:kuksa:20180401222302j:plain

 

↓ 淡いピンク色の『数寄屋』です。

f:id:kuksa:20180401222902j:plain

 

ここからは、珍しい椿の数々となります。

 

↓ 『五色散椿』です。椿の多くは花が終わりになると、そのまま下に落ちます。ですが、この品種は、その名の通り〝散り〟ます。大型の椿で、牡丹の様な花姿であり、色も複数出ています。足下には散った花弁が見られます。

f:id:kuksa:20180401223544j:plain

 

↓ 白とピンク色、どちらも揃っていると華やかさが違います。

f:id:kuksa:20180401223714j:plain

 

『五色散椿』と言えば、京都市北区の奥村邸と呼ばれる旧家が有名だそうで、前庭の『五色散椿』は、樹高9m、樹齢400~500年だそうです。ここにある『五色散椿』はそちらから来ている(?)との説明がありましたが、きちんと聞き取れませんでした。とりあえず、御縁がある事は間違いなさそうです…。

 

↓ こちらは『淡雪』です。一般的な椿の様に花弁が開く事は無いそうで〝宝珠咲き〟と言うそうです。〝宝珠咲き〟でも完全に開く品種もあるそうですが、こちらはこの位との事。ちなみに、宝珠とは、仏具等に見られる真ん中がちょこんと飛び出した球体の事です。

f:id:kuksa:20180401224524j:plain

 

↓ 『修学院』です。京都の地名で馴染み深く感じます。

f:id:kuksa:20180401224648j:plain

 

↓ 〝唐子咲き(からこざき)〟と呼ばれる品種の一つで、雄しべが花弁化して塊状になった珍しい形です。種類は『紅唐子』です。関西では『日光(じっこう)』と呼ばれているそうです。

f:id:kuksa:20180401224856j:plain

 

↓ 種類は『卜伴(ぼくはん)』ですが、白色の唐子から、同じく関西では『月光(がっこう)』と呼ぶそうです。どうして読み方が『にっこう』『げっこう』では無いのか気になります。

f:id:kuksa:20180401225153j:plain

 

↓ 順路に沿って園内を進んでいると、絞り模様が美しい品種を見つけました。『白玉絞』です。

f:id:kuksa:20180401225239j:plain

 

↓ 〝宝珠咲き〟から〝牡丹咲き〟となる『宰府』です。

f:id:kuksa:20180401230015j:plain

 

↓ 『日月』も素敵です。

f:id:kuksa:20180401230807j:plain

 

↓ 『草紙洗』は繊細な絞りです。

f:id:kuksa:20180401230922j:plain

 

↓ 『灌花絞』は白地の面積が大きいです。

f:id:kuksa:20180401231053j:plain

 

『肥後椿』と呼ばれる品種は、九州の肥後藩で育成された品種です。肥後藩では、新品種の創出が盛んで、椿の他、山茶花芍薬、花菖蒲、菊、朝顔にも力を入れていたそうで〝肥後六花〟として大切にされて来ました。

 

↓ 『肥後椿』の多くは、一重咲きで雄しべが多いそうです。『白雪』もその通りでした!

f:id:kuksa:20180401230509j:plain

 

本当に沢山の品種があります。珍しい名前の品種を発見です。

 

↓ 『事始』と言います。御事始の12月13日頃に開花する事に因んでいるそうです。白くて一重の小輪です。

f:id:kuksa:20180401231556j:plain

 

↓ こちらは、大と小。左側が小さな『胡蝶侘助』で右側が大きな『明石潟』です。大きい『明石潟』はベビーちゃんの顔が隠れる程の大きさです。

f:id:kuksa:20180401231810j:plain

 

↓ 大きさは普通サイズですが、一際目を惹く美しさで造花の様な椿は『王昭君』です。

f:id:kuksa:20180401232053j:plain

 

↓ 珍しい品種として花弁の形だけで無く、葉っぱの形に特徴がある物もありました。『金魚葉』は、金魚の尻尾の様な形をした葉を持ち、葉先が3つに分かれています。

f:id:kuksa:20180401232243j:plain

 

↓ こちらは丸くてころんとした『盃葉』です。花は咲いていませんでした。

f:id:kuksa:20180401232337j:plain

 

未だ未だ、数えきれな程の品種を見学しましたが、今回この位にしておきます。次回、椿園以外の樹木園をご紹介したいと思います。

 

では、次回に!