祇園祭は後祭で味わう。

祇園祭』の〝前祭(さきまつり)〟は先週の事、17日には巡行も終え、まだ『祇園祭』の期間だとは言っても街中は少し落ち着いています。観光客も随分少ないです。ですが、個人的には、ゆっくりと見て回れる〝後祭(あとまつり)〟にも、大きな魅力を感じるのです。

 

↓ 烏丸通の『みずほ銀行』前にある満開の『サルスベリ』を起点に本日の〝後祭〟見学をスタートしました。

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↓ 先ずは『鈴鹿山』です。

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近所で働く方々もランチを買いついでに足を止めて見ておられました。また、他の場所でも出会いましたが、明らかにどこの会社か分かる様な制服を着た女性が御朱印帳を持って並んでおられる姿がありました。お仕事の合間にも楽しんでおられる様です!

 

↓ 『役行者山(えんのぎょうじゃやま)』では、会所の入口に茅の輪があり、中へ迎え入れて下さいます。

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↓ 蔵の中の御神体です。

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↓ 何故か沢山の方がこちらの石の写真を撮っておられました。

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↓ 会所飾もお見事です。

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↓ 続いて『黒主山』に向かう途中で、沢山の鯉が描かれた幕を発見。空高くに向かって鯉まみれです。

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↓ 『黒主山』に到着です。

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↓ 会所飾も華やかで、見学されている方が多かったです。

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↓ 『浄妙山』です。

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↓ 何故か警備員の方がいらっしゃる!と気になりましたが、それもそのはず。こちらは普通のマンションの1階です。

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↓ 『鯉山』です。立身出世のご利益があるそうです。

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↓ こちらの会所飾りは特に人気だそうです。左側のタペストリーは1600年頃にベルギーのブリュッセルで作られた『トロイ戦争』をモチーフにした物で重要文化財にも指定されているそうです。

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巡行の際に使用されるのは複製品だそうですが、こんなに古い物が至る所でのんびりと見られるのも〝後祭〟の魅力です。また、写真中央の鯉の彫刻は、左甚五郎作で、大きさは約1.5メートルです。

 

↓ 『南観音山』です。

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『南観音山』と『北観音山』は同じ新町通にあります。南側から北側へ歩き進むと…〝屏風祭〟の集中しているエリアです。『祇園祭』は、別名を『屏風祭』と言います。山鉾町の旧家によって展示されています。

 

↓ こちらは絞り染めの『藤井絞株式会社』です。とっても奥に広い京都らしいつくりです。

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数々の屏風は、外側から見せて頂ける様になっていますが、実際にしっかりと見えたのは左側の鮮やかな青に鶴が描かれている『浜松鶴図屏風』、奥に少しだけ見えているは『念佛狂言図』でした。

 

↓ 更に、右側から春夏秋冬が描かれた『四季の図』の屏風も見えましたが、その前に配された大きな大きな置物が気になりました!プクプクで可愛らしかったです。

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こちらはまた別で、お隣です。

 

↓ 広々とした空間にそっと展示されています。

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↓ とにかく奥まで広い広い為、涼しい風が抜けました。『藤井絞株式会社』では、冷房の風が届いていましたが、こちらは自然の風がそよそよでした。

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↓ 『北観音山』に到着です。

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更に北側へ進むと、一昨年に訪れた『川崎家住宅(紫織庵)』があります。こちらも素晴らしいのですが、今回は、それよりも〝後祭〟最大の目的である『八幡山』へ行かねば!と、気が焦っていたので飛ばしてしまいました。

 

↓ 『八幡山』です。ここ、ここ!今回の目的はここなのです。

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↓ 『八幡山』の会所飾にも『鯉山』の鯉同様に左甚五郎作の鳩がありました。

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↓ 御神体

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今回、何故こちらにどうしても来たかったのか、それは八幡山は八幡さんなので、子どもの夜泣き封じ、子どもの健康、夫婦円満等のご利益があるからなのです。昨年はベビーちゃん誕生に際して、安産で有名な『船鉾』の粽を買って来て貰いましたが、今年は何とか無事に生まれてくれたベビーちゃんの健やかな成長を願って〝鳩鈴〟を手に入れたいと考えました。

 

↓ 授与品の見本の中にありました!〝鳩鈴〟と〝鳩笛〟を発見です。〝鳩笛〟は、夜泣き封じに効果があるそうですが、ベビーちゃんはお陰様で夜泣きは無いので、これからも夫婦円満にと〝鳩鈴〟を選びました。

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↓ 購入した〝鳩鈴〟の豆サイズ。1番小さい物です。会所で販売されている方によると、この豆サイズが最も人気で毎年すぐに売り切れてしまうのだそうです。

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↓ 他にも『八幡山』では『光琳百花図屏風』等、貴重な物が沢山飾られていました。

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説明書きによると、天明2年(1782年)9月に円山応挙がある人の求めに応じて尾形光琳の屏風絵を写した物であるとされていました。それにしても欲しかった〝鳩鈴〟が手に入り、大満足。〝後祭〟では、もう2つ『橋弁慶山』と『大船鉾』がありますが、遠目で見ておしまいにしました。ベビーちゃんも暑そうにしていたので『大丸』へ一時避難。旦那さんのお遣いの手土産を購入し、帰宅の途につきました。

ことわざには、後で後悔しても意味がないを意味する〝後の祭り〟と言う言葉があります。この言葉の由来には諸説あるそうですが、その中の一つに『祇園祭』の華やかな『前祭』に行かずしてタイミングを逃し、地味な『後祭』に行っても意味が無い事からその様に言われているとされていますが、そんな事はありません!確かに、大きくて華麗な鉾はありませんが〝後祭〟には〝後祭〟の良さがあるのです。『祇園祭』の過ごし方として〝前祭〟では雰囲気を存分に楽しみ〝後祭〟では魅力を味わって歩く、を是非提案したいと思います。おすすめです。

そして、追記になりますが『祇園祭』では、厄除けの花とされる『ヒオウギ(檜扇)』があちこちで飾られています。今回の写真の中にも登場していますが、ブログを見た母より「夏らしさを感じる」とコメントがありました。流石、お花好き!華道でも、夏の代表的な花材だそうです。最近では〝祇園祭に檜扇〟の文化が薄れつつあるとして、京都の花き関連の団体が積極的に取り入れているんだそうです。京都市の広報にも掲載されていました。

 

では、今日は『祇園祭』の〝後祭〟についてでした。

また近い内に。