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仙台出張・氷河期の森。

今回は、約2万年前の氷河期の森に関するお話です。基本的には、旦那さんの出張も朝から夜迄ずっと…と言うわけではありません。「この日は、午後からでも大丈夫~」と言うので仙台中心部から地下鉄で10分程の場所にある『地底の森ミュージアム』へ向かいました。この博物館、前面に押し出しているポイントがあります!それは…世界でここだけのある物が展示されているのです。

 

↓ そのある物とは…2万年前の遺跡が発掘されたそのままの状態の展示です。一般的には、遺跡等を保存する場合には一部分を引き剥がして展示します。しかし、ここ『富沢遺跡』では〝そのまま〟にこだわり、遺跡を保護する為だけに特化したカバーとなる建物を建設し、被せて保存展示しています。

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時は1988年(昭和63年)の事、小学校を建設しようと予定候補地になったこの場所を予備調査されました。すると、2万年前の森林の跡と旧石器人のキャンプ跡が発見され、人類と自然の関係が遺跡として残った世界的にも貴重な場所である事が分かりました。その結果、小学校の建設予定地を変更し『地底の森ミュージアム』(正式名称は仙台市富沢遺跡保存館)として保存及び一般公開される事となりました。

 

↓ 遺跡部分を良く見ると、ぐにゃぐにゃした部分と直線の部分があります。ぐにゃぐにゃは木の根、直線は木の幹です。本来であれば乾燥して分解されて残っていないのですが『富沢』の地名からも分かる通り、湧水も多く、度々小さな川の氾濫があった事で粘土質の土が流入して堆積した為、現在に残りました。

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木の種類は『グイマツ』や『モミ』等の針葉樹です。氷河期である2万年前は今よりも平均気温が7~8度も低く、植生も随分異なっていた様です。

 

↓ 残っていたのは、木だけではありません。写真の黒い丸は鹿のフンです。

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↓ これらのシカ等の動物も生息していた事が分かっています。ですが、大型動物は生息していなかったのでは?とされています。その理由に、大きな動物を解体する様な道具が残っていない事が挙げられていました。

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残された木や根の遺跡周辺には、人が生活をした痕跡も残されています。人が火をおこした事による木が炭化した様子から、定住では無く、短時間の焚き火の跡、動物を狩る為の石器を作ったり修理したりした跡が見受けられます。

 

↓ 氷河期の遺跡は、弥生時代から明治時代に掛けての水田遺跡の下から発見されました。

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これらの遺跡を剥がすことなくそのまま保存する事は非常に難しく、湿度や湧水の管理をしなければなりません。その為、湿度は70%、柱の無い楕円形のカバー状の建物にさえています。そして、発掘された樹木部分にも手を加える必要があります。ここでは、保存処理として薬品『ポリシロキサン』を用いて樹木の中の水分を置き換えています。更に色も元に戻し、現在に残されていますが、今後も長期的な保存に向けて色々な研究がすすめられるそうです。楕円形の遺跡見学中に学芸員の方が教えて下さいました。それに、貴重な保存処理をした樹木、処理をしていない樹木の触り比べ体験もさせて頂きました。その違いは明らかで、処理をされた物はしっとりとした質感でしたが、未処理の物はカラカラに乾燥していました。

 

↓ 地下から地上の順に博物館内の見学を終えると、外へ出てきます。外には、氷河期の森が再現されています。

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主な樹木は『グイマツ』『アカエゾマツ』等の他、『ノリウツギ』や『ヤマブドウ』が植えられていました。

 

↓ 2万年前の地層から出て来た樹木の1つには『グイマツ』と書かれていました。「さて?グイマツってどんな木?」と思いながら探してみるとありました!小さなまつぽっくりがついた背の高い木です。

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後程、『グイマツ』について調べてみると『グイマツ』の〝グイ〟はアイヌ語で『グイマツ』をさす言葉〝クイ(kuy)〟に由来するそうです。また、それ以外にも『シコタンマツ(色丹松)』や『シベリアカラマツ』『ソレンカラマツ』と言った別名もあるそうです。やはり、寒い場所に生えている木の様です。

 

↓ 午後からは、旦那さんもお仕事なので、存分に博物館を楽しんだ後、早々に市内中心部に戻りました。写真は博物館の外観。外から見ても楕円形です。

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旦那さんと一緒にお昼ご飯を食べた後は別行動です。旦那さんはお仕事へ、私は気になっていたマフィンのお店に立ち寄りました。

 

↓ 『CAFE 40計画』です。日替わりメニューのランチが人気な様ですが、マフィンも美味しいと言う口コミを見て、機会があれば行ってみたいと思っていたのです。

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店内では、カフェにありがちな女性のみでは無く、近くで働いておられる様なサラリーマン風の男性もいらっしゃいました。おひとり様のお客さんも次々と訪れていました。「これは本当に美味しいのカモ!」と期待しました。お店の方に「マフィン、持ち帰りでお願いしたいんですけど…」と声を掛けながら、マフィンを探しました。ですが、事前に調べていた情報では、色々な種類のマフィンがあるはずなのに、全然無いのです。あったのは、3種類。

 

↓ きなこ、ブルーベリー、チョコバナナです。3種類しか無かった事は残念ですが、迷わずに済みました。

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旦那さんと一緒にお茶をしながら頂きましたが、感想は…2人揃って「ちょっと違う?」と言った感じでした。2人とも、しっとり系のマフィンが好きなのです。ですが、少しハードな食感でした。あと、個人的には致命的な問題が…私、マーガリンの香りが大嫌いなのです!バターの香りは良いのですが、マーガリンは…。お店の方には聞いていませんが、きっとマーガリンを使っておられると思います。間違っていたら、ごめんなさい。

その後は、滞在先に戻り、ランドリーにて洗濯をする等して過ごしました。

 

今回は『地底の森ミュージアム』とマフィンのお話でした。

次回も、仙台についてお届けします。