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後祭と御手洗祭に行く。

今日は、『祇園祭』の後半戦である〝後祭〟と『下鴨神社』で開かれている『御手洗祭(みたらしまつり)』に行ってきました。〝後祭〟については、旦那さんがお仕事だったので1人で、『御手洗祭』については待ち合わせて2人での参加となりました。その為、私だけがお祭をはしごして来たのです。

前回の『祇園祭』では、粽を買うことが目的でしたが、今回は『祇園祭』の時期に合わせて公開される『紫織庵(しおりあん)』の屏風を見る事でした。『祇園祭』は、別名『屏風祭』とも言われ、山鉾町の旧家が屏風を飾る習わしがあります。その屏風の数々が思っていた以上に素晴らしいこと、前回の〝前祭〟の後に知りました。そして、〝前祭〟の時期と同じ場所は叶いませんが、〝後祭〟の時期に見られる『紫織庵』を目指したのです。場所は、『八幡山』が立つ目の前です。

 

↓ 『紫織庵』(京都市指定有形文化財・川崎家住宅・1925年建築)は元々、江戸後期、寛政・享和頃の名医・荻野元凱がこの地で初めて医院を開業し、明治時代迄、子孫の医院と門弟の教育所として使用され、その後は迎賓館として使用されていた建物です。

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靴を預けて上がらせて頂くと、とにかく美しい窓ガラスに目が留まりました。このガラス、真っ直ぐに見ると普通のガラスと大きな違いはないのですが、斜めに見ると波の様な揺らぎがあります。その理由は『浪打(波打)ガラス』だからなのです。手作りの良さがそのままに活かされた物です。更に驚いた事に、こちらでは、1階と2階合わせると相当数の枚数がありますが、1枚も割れる事なく残っているそうです。また、最も大きなガラスは1枚で当時〝家1軒分〟に相当する大変高価な物だそうです。ガラスの美しさに見とれていると、「このガラス綺麗でしょう?窓拭きだけで1日、いやもっとかかるかな?」と笑顔の柔和なおじさまが教えて下さいました。

 

↓ 屏風が展示されています。とても見応えのある物でした。この時期は〝御簾〟ですが、いづれ季節が移り替わると全て〝障子〟になるそうです。見せて頂く分には良いのですが、季節を味わい伝統を守る事は容易い物ではないと改めて実感しました。

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↓ 2階北東に位置する洋間(約20畳)は、電気式暖炉、ステンドグラス、寄木造の床等の大正時代の贅を尽くした造りとなっています。ここでは、毎晩パーティーが開かれていたそうです。

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他にも、昔は投げて配られていた粽を受け取ったり、目の前を通過する山鉾を見学したりする為の、専用観覧席〝鉾見台〟や『京のじゅばん&町屋の美術館』として蔵には沢山の襦袢や浴衣が展示販売されていました。今日は『屏風祭』として見学させて頂きましたが、日頃も予約をする事で見学が可能です。開館時間 AM10:00~PM5:00、毎週火曜日休館(月曜日が祝日の場合は、水曜日が休館日)との事ですが、これだけの場所を1人で予約して開けて頂くのは、やはりちょっと気が引けてしまいます…。

 

↓ 目の前には『八幡山』が立っていました。

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↓ 少し、四条方面へ歩いていくと、『北観音山』があります。こちらでは、複数の御朱印を押すことが出来、嬉しくなりました。中には、古い物と新しい物があり、古い物は木の取っ手部分がすり減り、丸くなっていました。歴史を感じます。

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↓ 装飾が美しかったです。

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『北観音山』に続いて『南観音山』など幾つかを経て、『黒主山』へ。

 

↓ 前回の〝前祭〟で厄除けの長刀鉾の粽を「この粽、茹でてあるの~?」と聞き、食べようとした旦那さんに「粽は食べません!」と言いましたが、ここでは、食べられる粽も販売しています。販売時間が夕方からだそうで、今年は買えませんでしたが、京都のお麩屋さん『麩太』作の特別〝生麩粽〟との事です。来年は狙ってみたいと思います!

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また、食べられない粽は既に午前中の時点から販売されていました。特徴は桜の造花が付いている事。『黒主山』の写真をよ~く見ると、桜の造花が付けられています。この桜が来年の粽に飾られる事になるのです。なので、今年販売している粽に付いている桜は昨年使用した物だそうです。色々な工夫がなされています。

 

↓ こちらは『大船鉾』です。昨年150年ぶりに『祇園祭』に戻って来た鉾です。

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山鉾は全ての物が巡行出来ているわけではありません。山鉾が焼失したり、山鉾町の事情で巡行が出来なくなったりすと、巡行を休んで〝居祭(いまつり)〟として祭神を祀り懸装品を展示します。この『大船鉾』もそんな時代を経ての、大復活です。今年は復活2年目です。

今年の『祇園祭』、私個人としてはこちらの『大船鉾』の見学を持って終了です。また、来年が楽しみです!

 

話は変わって…。

旦那さんと『出町柳駅』で待ち合わせ、向かった先は『下鴨神社』です。

 

↓ この頃から、一気に晴れ、青と赤のコントラストが目に沁みる程でした。

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今回訪れた『御手洗祭』は 、平安時代から始まった季節の変わり目の行事、貴族による禊祓いがもとになったものです。現在では、 夏の風物詩として根付き、土用の丑の日に御手洗池(みたらし池)の中に足を浸すことで、禊払いが行われ、疫病、安産にも効き目があるといわれています。

 

↓ 毎年、土用の丑の日前後に開かれます。今年は、19~26日の期間ですが、露天の夜店が出るのが23~26日とあって、今日は人も疎らです。

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↓ 昨年に続いて、2年連続です。昨年は、友達と行った後の同日に旦那さんと行く、1日2回でしたが、今年は1回です。昨年の健康に感謝し、今年の無病息災を願って来ました。池の水位は大人の膝丈ですが、ひんやりと冷たいお水は火照った体にぴったりで気持ちが良かったです。

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↓ 池の中を歩き終え、靴下と靴を履くと、お水のお接待があります。葵の紋が入った器です。

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↓ お水を頂き、期間限定の御守を見た後に振り返ると、先程くぐって来た池の上の橋が見えました。

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『御手洗祭』と言えば、〝みたらし団子〟です!!!

〝みたらし団子〟の語源は、今日行ってきた『御手洗祭』に因んでいます。いくつかの説があるそうですが、御手洗池の水泡を模して作られた〝みたらし団子〟です。今日食べずしていつ食べるのでしょう。いや、単純に〝みたらし団子〟が好きなだけなのですが。。。

既にちょっと暑さにやられ気味の旦那さん、「暑いけど、みたらし団子買って行く?」と聞いてみました。迷うことなく「行く!」との事。旦那さんは案外「甘味好き」なのです。

 

↓ 『加茂みたらし茶屋』です。〝加茂・み・た・ら・し〟の丸い提灯が可愛いです。

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お店に入った時点では、持ち帰りで考えていたのですが、旦那さんに「何本にする?」と聞こうと思った瞬間「食べて帰る?」と聞いてしまいました。目が合った時の顔が「今、食べたい!」という顔をしていたのです。食べて帰るかどうかを聞いたのですが、返事は「席、ここにしよ」でした…。

 

↓ 早速、注文した〝みたらし団子〟は、やはり焼きたてが1番です。他にも、〝磯巻〟を食べました。〝磯巻〟には、山椒の粉が付いており、香り豊かでした。お店で食べる事を選んだ旦那さんは「出来立てで美味しかったでしょ!」と満足そうにしていました。

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心身、更には胃の中まで、存分に『御手洗祭』に参加して来ました。きっと、これで今年も元気に過ごせる事と思います。

 

今日はここまで。