川越で吹きガラス体験。

 先程、台風で大雨の中、クロネコさんが荷物を届けてくれました。そこには、約1週間、楽しみに待っていた吹きガラス体験の作品が入っていました。

 

↓ 届いた作品はこちら。初めてにしては上出来(のはず…)です!工房の方に色々とご指導を頂き、大満足の仕上がりとなりました。届いた箱の中には、実際に作った時の作業工程が図解された紙も入っていました。親切!!!

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では早速、体験した時の事をご紹介します。場所は、『小江戸(こえど)』として名高い、埼玉県川越市です。『小江戸』と言うと、川越市栃木市香取市の3市が有名ですが、彦根市の他、いくつかの場所をその様に呼ぶ事があるそうで、要は、「江戸との関わりが深い」や「江戸の風情を残す古い町並み」が残された場所と言う意味の様です。そして、今回は、旦那さんの出張に同行した際に、都内から電車に乗って1人旅をして来ました。

 

↓ 吹きガラスの体験が出来る工房、『Blue moon(ブルームーン)』です。蔵造の町並みの中にある、素敵な工房兼お店です。

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実は今回、モニター体験という事で〝体験記〟を報告する事を条件に、無料で体験させて頂きました。工房の中に入ると、ガラスを溶かしている窯からの熱気からか、かなりの熱さを感じました。他の場所よりも数度は暑い様に思います。ですが、目の前に工房での作業風景が広がると、熱さも忘れて一気に引き込まれてしまいます。作れる形はカップや花瓶、一輪挿し、お皿に片口から選ぶ事が出来ます。結局、私はカップにしてしまいましたが、今思えば片口を作って、ドレッシング入れを作ってみても涼しげで良かったかな?と少し後悔です。

 

↓ 写真は、色ガラスの見本。私の好きな色はオレンジ、グリーン、ピンクなのですが、今回はオレンジが無かったので、珍しくブルー系にしようと透明ガラスに白・水色・青みがかった葡萄色を選びました。〝夏らしい〟イメージです。

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写真にもある通り、ベースは透明ガラスです。そこに、色を付ける為に水飴状に熱した透明ガラスに色ガラスの粒をくっつける事で色を表現します。そのままの状態を保てば、写真の見本にある様な不規則な水玉模様、粒をくっつけてから溶かし、びろ~んと伸ばす工程を加えるとマーブルになります。また、重曹を加えることで泡の入ったガラスになるそうです。

透明ガラスに色ガラスの粒を付け、マーブルにする工程を経て、更に底の部分にカボチャの様なポコポコとしたくぼみを付けました。その間、何度か吹く作業をします。吹いている時は集中しているので気になりませんでしたが、とにかく熱いです。指導をして下さる先生も周囲の方もみんな大粒の汗を流しておられました。

 

↓ いよいよ、吹いていた筒(写真右側)から外し、カップの口部分を作るため、底側にポンテ(写真左側の支柱)を付け替えます。ポンテにも透明ガラスを付け、一時的に移動です。くっつけた後、口の辺りにヒバサミの様な物で印を付け、鑢で擦ります。その後、吹いていた筒をカン!っと叩くと外れます。

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↓ 付け替えた支柱を持って再度温めてから、先の細いヒバサミを窄めた状態で差し入れ、ガラス本体を回しながら少しずつ緩め、広げていきます。この段階では、熱で色ガラスの色が、赤と紫になっています。不思議です。

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最後は、徐冷炉(じょれいろ)と言う機械の中で一晩冷やし、更に底の部分を滑らかに削って頂いて完成です。

 

↓ 手前から、2台はガラスを溶かす炉で1000度位だそうです。1番奥が500度の徐冷炉。徐冷炉には、〝冷〟の字が入っていながら500度です…。一気に冷やすと割れてしまうので、この工程は大事だそうです。

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とても硬いガラスが水飴の様になり、そこに色ガラスの粒を入れることで色が生まれる、そして、形を変えて冷やすと1つの作品になる、そんな当たり前のようで偶然の積み重なりによって出来上がる、何だか不思議な体験しました。2つとして同じ物は出来ないので、大切にしようと思います。

始めは、旦那さんと共用で楽しめる様に、一輪挿しや花瓶を目指していたのですが、いつの間にやらイメージしたものがカップになっていました…。ですが、お気に入りの逸品です!!!

 

↓ 工房には、素敵な作品が販売されていました。可愛らしいきのこちゃんとケーキです。ケーキも同じく吹きガラスで作られているので、中は空洞になっています。ライトの上に置くと中から光り、一味違ったケーキ姿のランプシェードになりました。

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↓ お店のオーナーは古い物、アンティークがお好きとの事で、ご自身の作品と共に色々な物がごちゃ~っと並べられていました。センスの良さが感じられます。

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出来上がり後の作品の配送に関する手続き等を終え、とても感動的で楽しかった吹きガラス体験を終えました。そして、旦那さんとの待ち合わせまでに少し時間があったので、小江戸と呼ばれる川越の町並みを味わってきました。

 

↓ 工房近くには、歴史的な雰囲気が残されいました。ここは、飴を生産販売している飴屋さんの他、駄菓子を販売しているお店が連なるエリア『菓子屋横丁』です。丸くて赤いポストがお似合いです。

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↓ 右側のお店は飴屋さん。

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↓ 中は、手作り飴を切り落とす作業の真っただ中でした。トン、トン…と軽快に響く音が心地よく、つい見入っていると「出来立ての飴どうぞ」「これは、甘酒の飴ですよ」「みかん味もいかがですか」と次々試食を下さいました。口の中が飴だらけです。

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↓ 結局、季節のデザインと味を…と思い、ソーダ味の〝あさがお飴〟と夏は甘酒!と思い、〝甘酒糖〟を買いました。甘酒は、冬に飲むと温かくて良いのですが、季語としては夏。本来は夏の食べ物です!

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↓ 陶器屋さんですが、何とも言えない古い建築です。すぐ目の前に車道が走っているので、あまり下がって写真を撮ることが出来ず、屋根が入りきりませんでした…。

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『蔵造り』は、その名の通り「倉」に用いるのが一般的ですが、川越では町家で家全体が土蔵造りになっています。特に黒くて分厚い壁、大きな鬼瓦と高い棟が特徴的です。どっしりとした風格のある『蔵造り』、中々の景色です。

 

↓ 『時の鐘』です。地元では『鐘撞堂(かねつきどう)』と呼ばれています。3重構造で高さ16メートル。昔は、鐘撞き守の人によって、決まった時間を知らせていましたが、現在は機械式となって1日4回(午前6時・正午・午後3時・午後6時)に時を知らせています。f:id:kuksa:20150717163841j:plain

 

↓ 散策していると、お醤油の焼けた良い香りが…。炭火で焼いた焼きおにぎりです。看板を見てみると、〝ねこまんまおにぎり〟と書かれており、思わず「1つお願いします!」と注文してしまいました。

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↓ 〝ねこまんまおにぎり〟は、焼きおにぎりに鰹節がたっぷりとまぶしてありました。と言うのも、ここのお店は鰹節屋さんなのです。

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↓ 他にも、今時なお店もありました。ハムとソーセージのお店。豚さんが3匹並んでいて可愛いです。

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↓ こちらは、『埼玉りそな銀行 川越支店』です。埼玉で初めて設立された銀行です。建物は、大正7年(1918年)に旧国立八十五銀行本店として建てられ、現在は、国の登録有形文化財の指定を受けています。

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塔尾の先端までの高さは25.2mあります。ルネサンス様式を基調としながら、ゼブラ模様の付け柱やアーチ部分がサラセン風にデザインされた物だそうです。サラセンとは、西アジアイスラム教徒をさすヨーロッパ人、古くはギリシア・ローマ人がシリア砂漠の遊牧民をサラセンと呼んでいたそうで、その辺りの様式との事。どちらにしても、個性的です。

 

↓ そんな建物と共に、足元周辺には『蔵造り』の建物が軒を連ねています。

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↓ 最後に、〝撫で仏〟である『おびんづるさま』で有名な『蓮馨寺(れんけいじ)』にも立ち寄りました。ここは、孤篷山(こほうざん)宝池院(ほうちいん)と号する浄土宗の寺院です。

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ちょうど、小雨だった雨があがり、緑がきれいに輝いていました。念願だった吹きガラス体験の為に訪れた川越、とても趣深い良い所でした。初めての吹きガラス体験の作品も無時、手元に届き、京都に戻った今となっては一層思い出深く、良い記念の作品となりました。

 

では、また。