祇園祭・ちまきを買う。

昨日、『祇園祭』に行ってきました。今日は宵山ですが、前祭(17日)の前夜祭として、14日(宵々々山)からの3日間、お祭りムードが広がります。今回は、京都市内を歩くと一般家庭の玄関口にて頻繁に見かける『ちまき(粽)』、この『粽』を買う為に出掛けて来ました。ちなみに『粽』は、13日から販売されるところが多いと思います。

そもそも、粽には、次の様な由来があります。『祇園祭』の中心となる『八坂神社』の祭神は牛頭天王(ごずてんのう)、この牛頭天王がお忍びで旅に出た際、とある村で宿を求めました。その時に、兄弟の弟〝巨丹将来〟は裕福であるにも関わらず、冷たくあしらったのに対し、兄の〝蘇民将来〟は貧しいにも関わらず温かくもてなしたのです。そこで、牛頭天王は、自分の正体を明かし、「近々この村に疫病が流行る。だが、あなたの一族は助けよう。目印として茅の輪を付けていなさい」と茅の輪を贈り、約束をしました。すると、その後、本当に疫病が流行り、他の人々は罹患。結果、〝蘇民将来〟の一族のみが助かったと言われています。この言い伝えにより、茅の輪を巻いた→茅の輪巻→茅巻→ちまき…となって、『祇園祭』にて厄除け等の御守として販売される様になったそうです。

 

↓ 全てではありませんが、宵山の間に限り、山や鉾に上がることができます。また各町の会所では粽や手ぬぐい、扇子等のグッズ販売がなされています。御朱印も頂く事ができます。

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↓ こちらは『長刀鉾』の会所の2階から見た様子です。

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長刀鉾』では、伝統的に、女性は会所の2階までしか上がる事が出来ませんが、男性は鉾に上る事が出来ます。また、場所によっては男女関係なく上る事が出来る所もあります。更に、入場券の様なチケットを買う所もあれば、『長刀鉾』の様に、粽等〝何かしら〟購入する事で上がれる所もあるので、それらの決まりは各町毎に異なります。実際に上がってきた旦那さんによると、「上がってしまうと、提灯が多くて、あまり外は見えない」そうですが、きっと、そこにしかない景色があるのだと思います。

 

↓ 会所2階には、歴代のお稚児さんの写真や着物等が展示されています。

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↓ 1階の足元から『長刀鉾』を見上げました。空高く掲げられた長刀は誇らしく、古来より必ず巡行の先頭を行き、疫病邪気を払ってきた力強さが感じられます。

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長刀鉾』では、念願の『粽』を購入しました!!!これから、来年の『祇園祭』までの1年間、厄除けを願って飾ることにしようと思います。

他にも、色々な山鉾を見学してきました。巡行の際に躍動感のある山鉾を見るのも良いですが、文化財の視点から貴重な装飾をじっくり見るのには、止まっている状態が何よりです。

 

↓ 『山伏山(やまぶしやま)』です。民間信仰として人気のあった修験道・山伏から着想された山だそうです。御神体の山伏は、傾いてしまった八坂の塔を法力で戻した人だそうです。

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↓ 山伏山の会所の奥には、茅の輪が掛けられていました。旦那さんと一緒にくぐってきました。また、茅の輪の形に見立てられた〝茅の輪たわし〟が販売されていました。

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↓ こちらは、『蟷螂山(とうろうやま)』の会所です。現在使用されているカマキリは手前、奥にあるものは以前使用されていた物だそうです。『蟷螂山(とうろうやま)』はカマキリと御所車の車輪が動くなど、唯一のからくりが施されたものです。

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グッズの販売では、カマキリがデザインされた物が中心となり、色々な物が販売されています。それにしても不思議な事が…本来、印刷物では〝とうろうやま〟とふりがなが付されている『蟷螂山』の文字ですが、会所で頂いた御朱印には〝かまきりやま〟と書かれていました。はてさて…どう言う事でしょうか?

 

↓ 『四条傘鉾(しじょうかさほこ)』では、皆さんピンクのTシャツを着て建てられていました。

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↓ 迫力のある『船鉾(ふねほこ)』です。

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各町に点在した山鉾を見て歩きました。いつもは何気なく通り過ぎてしまう静かで細い道も、『祇園祭』の間はどこも活気があり、伝統の重さを感じさせる道となります。京都の家は、「うなぎの寝床」と言われる事がありますが、それぞれの会所では、広く深く繋がる文化への入り口を垣間見ました。

 

↓ 左上は購入した『長刀鉾』の粽です。きちんと「蘇民将來(来)子孫也 長刀鉾」の小さな御札が付いています。粽には、山鉾毎にご利益が異なり、不老長寿や立身出世、縁結びや安産等があります。右下の手帳にある御朱印は、各会所で押す事が出来る物です。会所毎に1~3種類ありました。

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祇園祭』は今月いっぱい開催されます。期間中、毎日異なる〝何か〟があります。暑い時期ではありますが、時間があれば、雅な京都を味わいに、また出掛けたいと思います。ですが、次回以降は「この粽、茹でてあるの~?」と言う天然であるが故に罰当たりな事を言う旦那さんはお留守番して貰おうと思います…。京都には、随分長い間住んでいるはずなのですが…。

 

では、また。