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大悲山と峰定寺を歩く。

今日は、京都市左京区花脊にある『大悲山(だいひざん)』と『峰定寺(ぶじょうじ)』を歩いてきました。市内中心部から京都バスに揺られること1時間半、始発地点からだと2時間程掛かる場所です。この『大悲山』、以前に『芦生』へきのこ狩りに出掛けた際に、バスで通り掛かった場所でした。

『大悲山』と聞くと、何かとてつもなく悲しいことが起きた山の様に聞こえますが、実際には〝観音様の大いなる慈悲心〟という意味で、千手観音の別称である大悲観音に由来するそうです。この文字の並びを初めて見た時には、一瞬身構えてしまいました…。そしてここには、『峰定寺』というお寺があり、古くから修験道の修行場とされて来ました。また、特筆すべきこととして、こちらのお寺は、平安時代末の1154年(久寿元年)に開かれた古い場所であること、更に1350年(貞和6年)頃に建設された本堂や仁王門が今もそのままの状態で現存していることが挙げられます。

 

↓ 仁王門です。左側には大きな高野槇があります。こちらの造営には、平清盛が当たったとされています。

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仁王門がある場所を一度過ぎた場所にある『寺務所』にて入山料1人500円を支払い、貴重品以外を預けて入ります。現在も修行場であるとして、カメラなどの持ち込みも許可されていません。『峰定寺』と書かれた、お坊さんが掛けている様な斜め掛けの鞄?をお借りして、言われた通りに「お財布」と「ハンカチ」だけを入れました。また、自分の胸元位の杖を持って行く様に言って頂き、杖もお借りしました。『寺務所』の方はとても親切です。仁王門を潜り抜けると、そこからは、急な石段の連続です。本堂近くには『鹿ケ谷の陰謀』によって流刑となった『俊寛』の妻子の供養塔もありました。最後まで上り詰めると、崖に臨む舞台造りの眺めの良い本堂があり、お参りと同時に一休みさせて頂きました。貸して頂いた杖は、山を降りるときに力を発揮してくれました。とにかく急で足場も良くありません。雨が少しでも降ると、入山禁止になることも納得です。とても素晴らしい場所ではありましたが、カメラを持ち込んでいないので、写真はありません。1度は行ってみたいと考えていた場所を無事に訪れ、更に『三本杉』を目指しました。こちらの杉は『峰定寺』の御神木だそうです。

 

↓ 『峰定寺』から奥へ徒歩30分程の場所にあります。一緒に写っている、明るい緑の葉が印象的な木は、栃の木です。少し見にくいですが、3本の杉が聳えています。

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『三本杉』の足元にてお弁当のおにぎりを食べ、ここからはお決まりの自然観察です。

 

↓ まず初めに、こちらは『イカリソウ』です。旦那さんは、以前にも見たことがあるそうですが、これ程の群落は初めて見たそうです。場所によっては、『スミレ』と競って咲き、辺り一面が紫色になっていました。

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↓ 『ミヤマカタバミ』です。少し俯き気味の可憐な花姿で、山肌に点在していました。

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↓ 『ニリンソウ』だそうですが、ふとした疑問が…。ニリンソウなのに、1輪なのです。考えていると段々気になり始め、旦那さんに聞いてみました。すると旦那さんは「ニリンソウが2輪とか考えたことがない」と言います。ですが、「ニリンソウは、お花が2輪だからニリンソウでしょ?」と更に聞いてみると、「そうなんだ?」と。結局、調べてみると、1つ目のお花と2つ目のお花が咲く間に随分時差があるようで、同時に咲いている姿を見る方が珍しいんだそうです…。なので、これは「ニリンソウ」であっているそうです。

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この『ニリンソウ』ですが、若葉を山菜として食用にすることがあるそうですが、注意が必要とのことです。有毒植物のトリカブトに似ており、過去には間違えて口にしたことで死に至った事故も起きているそうです。他にも、『ルリソウ』や『スミレ』も楽しんで来ました。また、野鳥の種類も豊富で、初めて見る『キバシリ』や『ハイタカ』か『ツミ』らしき鷹の仲間の他、動きが可愛らしく、濃い黄色が艶やかな『ツメナガセキレイ』、水面に目掛けて一気に突っ切る『カワセミ』とも出会いました。

 

↓ 野鳥の定番の一つ、旦那さんの好きな『ヤマガラ』です。

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そして、今回の山歩きで最も驚いたことは、桜が満開だったことです。京都の中でも、随分北部であり、日陰であればまだまだ肌寒い気温の場所とはいえ、「桜の季節はもう終わってしまった」と思っていたので、驚きと同時に旦那さんと2人、一気にテンションが上がりました。

 

↓ 『ソメイヨシノ』は半分ほど散ってしまっていましたが、山の桜は今が最高の見頃でした。

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↓ ちょうど青空が広がり、鮮やかな濃いピンク色が一層華やかに見えました。

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↓ 『大悲山』へ向かう京都バスのバス停『大悲山口』の桜も見事でした。

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↓ そのバス停はこんな感じ。小さな小屋がありました。

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帰路も、ここよりバスに乗車し、市内まで移動しました。帰りのバスでは、ついウトウトしてしまいました。市内より少しゆっくりの〝春〟を味わう山歩きコース、『大悲山』と『峰定寺』の1日でした。

 

では、今日はここまで。