鹿児島の出張に同行⑤。

今回は、鹿児島の観光名所として有名な『名勝 仙巌園(めいしょう せんがんえん)』を中心にお届けします。前回は、2つのテーマで随分長くなってしまったので、今回は短めに…。

 

↓ こちら、『名勝 仙巌園』内の御殿周辺です。 

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『名勝 仙巌園』は、島津家19代当主であり、薩摩藩2代藩主の島津光久によって築かれた別邸です。別名『磯庭園』とも言います。桜島を築山、錦江湾を池にそれぞれ見立てた借景技法を取り入れた優雅で広大な造りが魅力です。庭園内には、日本のガス灯発祥のルーツとされる石灯籠や濾過池など、近代化の礎となったものが点在しています。また、曲水の庭では、見事な桜の木が見頃を迎えていました。

 

↓ 曲水の庭にある、大きな桜。風が吹くと、花びらが舞い散り、とにかく美しい景色でした。

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そんな素敵な桜の花に見入っている時、ある事件が起きました。私たちも良くやることですが、カメラの設定をタイマーモードにして、家族写真の撮影に挑戦している一組のご家族がいました。何度かやっているのですが、どうも上手に撮れない様子。苦戦している姿を眺めていると、そのご家族の一人と目が合いました。「折角の家族写真なので、撮りましょうか?」と声を掛けてみました。すると、「お願いします!取り合いっこしましょう」と目が合った男性に言われ、まず私がご家族の写真を撮影しました。きちんと撮れていたようで、とても喜んで頂きました。次に、私たちの番となり、カメラを渡して竹の柵の前に立ちました。そうすることで、大きな桜を背景に写真を撮ることができるのです!すると、カメラを受け取った男性が「このカメラのシャッターは、どこですか?」と聞きに近寄って来られました。「シャッターは、ここです!」と説明に行こうとした瞬間、私の後ろで「バリ!」と、凄い音がしました。竹の柵が私のスカートを噛んだのです。ささくれた竹は、リバーシブルになっている、真っ白で片面がシフォン、もう片面が総レースのスカートを器用に捕え、外側にしていたレースが思いっきり破れました。旦那さんは後ろから見てびっくり、先に写してあげたご家族は破れた音にびっくり。ご家族のお母さんと娘さんが、破れたレースの端と端を結んでくれました。ある意味、ご迷惑をお掛けしてしまいました…。結局、リバーシブルだったことが幸いで、裏表を反対にして履き替え、何食わぬ顔をして、1日を過ごしました。破れたスカートでも、観光は継続です。『名勝 仙巌園』周辺には、『尚古集成館(しょうこしゅうせいかん)』という、幕末に建てられた機械工場を利用した博物館の他、薩摩切子の工房兼販売所となっている『磯工芸館』があります。

 

↓ 薩摩切子の作品です。こちらは、先日の観光列車『いぶたま』に乗車した際に一瞬だけ見掛けた『ななつ星in九州』で食器として使用されているものです。

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光を受けて、きらきらと輝く様子は、宝石に見紛う程で、篤姫が嫁入り道具として持ち込んだことも頷けます。販売所には、工房もあり、実際に制作しているところを見学することができます。

 

↓ 黄色いガラスを扱っているところでした。個人的には、黄色よりも他の色味が好みです。というのも、赤や青、紫の方が、薩摩切子の特徴である色のグラデーションや「ぼかし」が感じやすいのです。もちろん、黄色も美しいのですが…。

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最後に、『旧鹿児島紡績所技師館』に訪れました。ここは、現在では『異人館』と呼ばれている場所で紡績技術を指導していたイギリス人技師7名の住居地として使用していた館が公開されています。洋館の2階からは、桜島を望むことができ、当時の人々も眺めていたのでは?と思いつつ見学をしました。

 

↓ 『旧鹿児島紡績所技師館』(異人館)の外観。内部の扉には、とても低い位置にドアノブが付いているなど、良くよくみると不思議なものがいくつかあります。どうやら、当時の日本には、ドアノブが無かった為に、襖や引き戸の位置に付けてしまったそうです。

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今回は、歴代の島津家当主に愛されてきた『名勝 仙巌園』とその周辺にある近代化を支えた史跡をテーマにしました。次回は『霧島』についてお届けします。

 

では、また。