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京都らしい雛祭りとは。

数日前、在宅勤務の多い旦那さんから「3日なんだけど、お仕事に出掛けることになりそう」と聞き、「3月3日は、雛祭り。雛祭りだけど、お昼間は1人か…京都の雛祭りってどんなものだろう?」とふと疑問に思いました。というのも、これまでは、何故か3月3日に京都に居たことがないのです。気になることがあれば、試してみる、調べてみる!が基本の私、京都の街中へ〝京都の雛祭りらしいもの〟探しに出掛けて来ました。

街中へ出ると言っても、闇雲に歩くわけにもいきません。毎年愛用している『京都手帖』には、『三十三間堂』の〝春桃会(もものほうえ)〟や『市比賣神社』の〝ひいなつり〟等々が行事に挙げられています。それぞれのホームページなどで調べてみると…情報がイマイチ無い!どこも詳しくは掲載されていないのです。結局、『三十三間堂』の〝春桃会〟にて、3月3日限定のお守りやおみくじがあることを突き止め、目的地を『三十三間堂』方面に決めました。さて、〝京都らしい雛祭り〟を見つけることはできたのでしょうか?

 

↓ ありました!豪華なお雛さんです。…と、思ったのですが、こちらの会場はなんと伊豆の〝つり雛〟がメインの展示。場所は『法住寺』です。

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こちらのお寺の奥様?が伊豆のご出身とのことで、持って来られたもののようです。伊豆には、古くから、娘や孫の成長を願って手作りのつるし飾りをおくる風習があるそうです。とても素敵ではありましたが、〝京都らしい雛祭り〟ではありませんでした。

 

↓ 『法住寺』は『三十三間堂』の斜め向かいにあります。この立て看板に引き寄せられてしまいました。

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そして今日の目的地『三十三間堂』です。〝春桃会〟の今日、拝観料が無料となっていました。その為か、とにかく多くの参拝客で賑わっていましたが、基本的にはいつもと変わりありませんでした。千体千手観音を拝観、途中、本堂中央の観音坐像から繋がれた「善縁の綱」という紐にも触れてお参りすることが出来ました。

 

↓ 『三十三間堂』〝春桃会(もものほうえ)〟の案内です。本堂内は国宝も多く、写真撮影禁止です。

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↓ こちらは、左からプログラム。中央が今日限定・数量限定・女性限定と限定尽くしのお守り、ピンクの千代紙は内側に詳細が書かれたおみくじで中には桃の鈴が入っています。今回は中吉でしたが、内容は良かったです。右上は「仏名帳」で千体千手観音や二十八部衆像などのお名前が全て書かれた冊子。手前の上生菓子は『引千切(ひちぎり)』です。

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ここで、やっと〝京都らしい雛祭り〟に関するものの登場です。先程の写真にあった『引千切』は、お餅と餡で作られた、京都の雛祭りに代表される上生菓子で、形に特徴があります。ちょっとだけ飛び出た部分、引き千切ったあとが表現され、実際に引き千切っていない場合にも、わざと飛び出た部分を作り、その形を表します。宮中行事にて多くの人に振る舞う際に、宮中の作り手が足りず、丸める工程を省いて引き千切ったことに始まった形とされ、3色の色はそれぞれピンクが桃の花、白が雪解け、緑がヨモギを意味し、多くの場合はお雛さん同様に対になるよう色違いで作られています。そんな代表的なお菓子であり、無くてはならない存在の割に、百貨店の和菓子屋さん各店舗を探してみたものの、扱っているお店は少なかったように思います。どうやら『ちらしずし』の方が人気のようでした。

結局、あちこち歩いて探してみたものの、京都らしさが全面に出たものは『引千切』くらいしか見つけることが出来ませんでした。そして、雛祭りは女の子のもの、とは言っても、自分のことばかり…というのも心苦しく思い、旦那さんにご利益がありそうな場所にも足をのばしました。

 

↓ 『三十三間堂』から徒歩数分、豊臣秀吉祭神に祀る『豊国神社』です。江戸時代、徳川家康によって滅ぼされ、荒れ放題となった後、明治時代になって再建されました。今では、出世開運を求める参拝客で人気の場所です。

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参拝客には、男性だけでなく若い女性も多かったです。今回は書いている方を見掛けませんでしたが、秀吉の千成瓢箪にあやかろうと願いを込めて書かれた瓢箪型の絵馬もたくさんありました。千成瓢箪は、秀吉が戦に勝つたびに、自分の馬印である瓢箪を1つずつ増やしたところ、千にもなったというお話です。

ここでは、旦那さんのお仕事について願ってきました。出世開運で有名な場所ですが、出世というよりは、旦那さんが好きなお仕事を続けられることを願って来たのです。

写真にもある『唐門』は、桃山時代の建築とされる国宝建造物です。本殿正面に建つ四脚唐門で、南禅寺の金地院から移築されたもので、伏見城の遺構とされています。『西本願寺』と『大徳寺』の唐門とあわせて『国宝の三唐門』とされるだけあって、この力強い雰囲気は、一層のご利益を感じさせられます。ちなみに、扉部分には、鯉の滝登りの彫刻があり、鯉は竜門の滝を登って龍になるという故事があることから、この『唐門』を立身出世の「登竜門」と考えられているそうです。一般の日には門をくぐることはできませんが、お正月の三が日やご祈祷をお願いしている場合には、くぐれるそうです。今度は、お正月に行ってみるのも良いかもしれません。

今日は、〝京都らしい雛祭り〟については、あまり見つけることができませんでしたが、充実した1日となりました。

 

では、また近い内に。