またまた河原町丸太町。

今月の初旬に訪れた河原町丸太町周辺に再訪です。日頃中々訪れないエリアでしたが、何故か続く時は続くのです。そして、今回の目的はママ友との待ち合わせでした。ベビーちゃんを出産する時に同室で仲良くなったママ友、3ヶ月に1回のペースで会っては、子どもたちの日々の様子や成長について楽しく話しています。話のネタにされているベビーちゃん達は全く気にする事無く、元気いっぱいご機嫌でゴソゴソしていました。

 

↓ 本当は『かもがわカフェ』に行きたかったのですが、お店に行ってみて木曜日が定休日と判明!「ここから1番近いカフェは…」と思いを巡らすも思いつかず、先日と同じ『ItalGabon(アイタルガボン)』に行きました。写真はジンジャーエールとチーズケーキです。

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暫くお茶をしながらゆっくりと会話を楽しみ、次はどこへ…と言う話になり、ママ友の大好きなドーナツのお店『ひつじ』をご案内する事に。そこそこの距離ではありますが、ここでも色々な話をしながら歩いているとすぐに到着です。ドーナツの残りは少なくなっていたものの、少し待つと揚げ立てが出て来ると教えて頂いたのでお店で待機しました。最終的には「ベビーちゃん達の写真を撮っていない!」と言う事に気付き、鴨川に戻って撮影です。事前に約束をしていたわけではありませんが、偶然にもベビーちゃん達のお洋服は2人共、紺色の縞々模様でボーダーとストライプでした。うちのベビーちゃんが最も仲良く遊べるお友達と一緒だったので、人見知りも全く出ずご機嫌でした。その為、鴨川沿いの綺麗な緑に映える可愛らしい写真が撮れました。そして、ママ友親子とは「また、3か月後に~」と別れてから、私は以前から気になっていた場所へ立ち寄りました。

 

↓ それがこちら。完全に逆光写真で色は飛んでしまっていますが、レトロな建物が目を惹きます。

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↓ 更に近付いてみると、こんな感じ。さて、何のお店でしょうか?写真を良くご覧頂くとお分かり頂けるかと思いますが『FRESCO』と言う文字が確認できます。

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そうなんです!ここ、京都に展開するスーパーマーケット『FRESCO(フレスコ)』なのです。以前から、1度は入って見たいと思っていた店舗です。やっと入れる!と思い一歩一歩と近付くと、イタリア食材フェアが開催されていると判明しました。これは期待できると思いながら、いざ入店。「あれ?思っていたのと違う…」でした。ごくごく普通…。しかも、イタリア食材も確かにあるにはありますが、品揃えの良いスーパーのパスタ関連を販売する棚の方が充実しています。それ以外のコーナーも充実したコンビニより少しマシな程度で予想以上のがっかり、と言うか勝手に良い様に妄想していただけですが、入店時とは比べ物にならない程、重い足取りでお店を後にしたのでした。そして、帰宅後に調べました!「この建物、何?」と。すると、少しだけ情報がありました。逓信建築の先駆者、吉田鉄郎氏によるビルで、昔「京都中央電話局上京分局」として造られた物だそうです。そもそも、逓信建築とは、現在の総務省日本郵便、NTTの前身にあたる中央官庁の1つ、逓信省の為の建築物です。また、他にも京都市内には逓信建築とされる物が幾つかありますが、同じく吉田氏の設計は、以前まで複合施設として営業をしていた『新風館』です。ここは「京都中央電話局」だったそうです。「何か、ここ素敵!」と感じるのには理由がある事が多いです。スーパーの中は普通(?)でしたが、1つ謎が解けました。めでたしめでたし。

 

では、また。

金平糖とベンケイソウ。

今回は、金平糖と『ベンケイソウ』についてです。何の共通点も無い様に見えますが、その通りです。先日の事、旦那さんのお仕事のお手伝いで金平糖の有名店『緑寿庵清水(りょくじゅあんしみず)』近くへ行きました。すると、ちょうどお店の前に『ベンケイソウ』が生えていたのです。と言う事で、今回は金平糖と『ベンケイソウ』の歴史や由来について少し触れてみようと思います。

 

↓ 弘化4年(1847年)創業の金平糖の老舗『緑寿庵清水』です。写真手前には金平糖作りの初代の釜とコテが展示されています。

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↓ 60種類以上のフレーバーがあるそうですが、今のシーズンはライチ、焼栗、ラ・フランスが季節のおすすめだそうです。

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懐かしい様でもあり新しい様な気もする金平糖ですが、日本に初めてやって来たのは天文15年(1546年)と言われています。ポルトガルから持ち込まれ、その後は、二条城にて織田信長に謁見した宣教師ルイス・フロイスが献上品として蝋燭と共にフラスコの瓶に詰めた金平糖を渡したとされています。とにかく作るのが難しく珍しかった為に位の高い武士等に好まれ珍重されていたそうです。

 

↓ そして、こちらが『ベンケイソウ』です。

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『ベンケイソウ』は『緑寿庵清水』の前に咲いていました。ちょっとしたコンクリートの隙間です。金平糖は、ポルトガルからやって来ましたが『ベンケイソウ』は中国からです。金平糖が伝わった時期よりも随分昔、遣唐使によって運んで来られたそうです。遣唐使の時代と言えば廃止されたのが894年なので、古い話です。そもそも『ベンケイソウ』と名付けられたのには、とにかく丈夫で枯れないその性質を武蔵坊弁慶になぞらえた事に由来します。また、この植物の葉っぱを、じ~っと見ると、何か似た植物を思い出すかもしれません。それは、玄関や庭に置いてあるご家庭も多い、あの植物です。あの植物とは…『カネノナルキ』です!どちらもベンケイソウ科です。

 

と言う事で、今回は何の共通点も無い2つの項目についてでした。

ではまた。

台風が過ぎ去った後に。

昨晩は台風の風が激しく、窓ガラスに雨が打ち付けられる音を耳にしながら眠りました。そして、今朝、目が覚めてみると、台風は過ぎ去り青空が広がっていました。となると、お散歩に出掛けたくなるのは旦那さんです。「お散歩行く?」と。そして、旦那さんの「~する?」と言う質問は、基本的に「~しよう?」と言う提案です。ここ数日、本当に忙しく親子3人でバタバタでした。久しぶりにのんびり過ごすのも良いかと思い、近くの公園へお散歩です。「そんなに長い時間じゃないし、ベビーちゃんのグッズも最低限で良いかな?」と話しながら準備をしていると、何故かベビーちゃんは、私のモサモサしたストールを手にご機嫌です。「気に入ったの?」と聞きつつ巻いてあげるとご満悦。結局、お出掛けの間中、私のストールを巻いていました。しっかりと靴も履いてベビーカーで自然観察に出発です!!

 

↓ 先ず見つけたのはこちらの黄色いきのこ。『ベニヒダタケ』です。上から見ると綺麗な黄色ですが、傘の裏側はうっすら紅色、ピンク色です。手前の2つは、未だ新しいので白いままでしたが、後ろに出ている古くなったきのこは薄紅色になっていました。

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↓ 良く見ると『コマユバチ』の一種がとまっています。コマユバチの類は、私が苦手とするタイプの虫で寄生蜂です。その漢字の通り、他の生物に寄生し、幼虫の体に直接卵を産みつける習性があります。卵を産みつけられた幼虫の末路と言えば、ご想像の通りです…。

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↓ 他にも、草地には『テングタケ』の仲間がニョキっと生えていました。

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↓ 木の根元の洞穴部分にもきのこです。写真中央の他、左上にも白いきのこが生えています。大きなきのこは『カキシメジ』かな?だとすれば、毒きのこです。

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↓ 傘の裏側はこんな感じ。いかにも食べられそうな色をしていますが、地味な色=食用は大間違い。食べてはいけません!!!

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短い時間でしたが、お散歩をしていると色々な物に出会えます。本当は、もう少しのんびりとしていたかったのですが、通り雨が来たので家路へと急ぎました。そして、今日は、ベビーちゃんにとって初めての体験がありました。それは〝屋外で靴を履いて歩く〟です。靴を履いて歩く事は随分前から出来ていましたが、これまでは、自宅以外の場所も含め屋内ばかりでした。今日は、砂利や台風によって飛ばされて来た木の枝、葉っぱ等の上を歩きました。すぐに「抱っこ!」と言ってはいましたが、上手に歩けていました。今朝迄、室内履きになっていた靴も遂に外履きとなり、玄関に置いていると、靴を持って「お散歩行こ!」のアピールをする様になりました…。朝は自らお散歩に誘った旦那さんも流石に2回はご遠慮願いたい様で「さっき、パパも行ったよー?」と言いつつ、お断りをしていました。

 

話は変わって…

先月末に父が2度目の退職をすると言うお話を書きました。そして、それから2週間ちょっと。日々、何かと用事や退職祝の御礼等をしつつ、母と釣りに出掛けたり趣味を楽しんだりしていると、あっと言う間に時間が過ぎた様です。これからものんびりと…と言うのが一般的かもしれませんが、父は有難い事に「是非!」と言って下さる所があり、またまた明日からお仕事に邁進する様です。新しい会社からは「前の会社を退職した翌日からでも…」と仰って頂いたそうですが「それはちょっと…」と少しの間、お休みを頂いたそうです。前職場での退職日には、社屋のビル全体から他の社員さんが集まり、花束を頂いて記念写真を撮影して…と、大臣の退任・離任式さながらだった様ですが、新しい職場でも沢山の方が父が来る事を待って下さっていると聞きました。本当に有難い事です。きっと、父は今回の再就職のお話を下さった方に感謝しつつ、今迄と変わらず出来る事を一つずつ頑張っていくのだと思います。そして、母にも「お母さん、またひとつよろしく頼むわ~」と朗らかに笑いながら「明日のスーツとネクタイ、これで良いやろか?」と聞くのだと思います。お父さん、また、お仕事を楽しんで頑張ってね!!!

 

では、今日はここまで。

すぐき菜の間引菜です。

今日、旦那さんのお遣いで京都市内のあちこちへ出掛けました。その用事の1つに北山駅近くの物がありました。そして、そのお隣には、地元の野菜を販売するお店があるのですが、初めて出会う野菜がありました!!!

 

↓ それがこちら。〝生〟の『すぐき菜』です。

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京都で有名なお漬物に『すぐき漬』がありますが、その元となる『すぐき菜』は大根や蕪の様に白い部分が大きく育ってから収穫します。ですが、これらの植物によくある〝間引〟は『すぐき菜』においても行われます。にもかかわらず、その間引かれた生の『すぐき菜』にお目に掛かれる事はそう無い事なのです。やはり『すぐき菜』の本場である上賀茂ならではです。お店の方に「どうやって調理すると良いですか?」と聞いてみると「逆に合わない調理法が無い位に万能です」と教えて下さいました。1束130円。藁で結んであるのも素敵です。早速、今晩の一品として、竹輪と共に辛し和えにしてみました。要は葉物なので『畑菜』と同じ様に調理したのです。それが大正解!旦那さんも「これ好き」と美味しそうに食べてくれました。京の伝統野菜、見つけては購入していますが、未だ1度も買っていない物があります。例えば…『堀川ごぼう』です。今年の冬こそは挑戦してみたい野菜の1つです。

 

では、今日はここまで。

今年は親子で梨を堪能。

毎年、旦那さんの故郷から梨が届きます。とは言っても、旦那さんの実家が梨農家と言うわけではありません。「鳥取ならではの名産品を!」と思い送って下さるのです。本当に嬉しい事です。このブログを見て下さっている方はご存知かと思いますが、私は梨がとにかく好きなのです。未だ秋の気配を全く感じない夏の終わり頃に出始める梨を見掛けては「な、梨!買いたい…」の衝動に駆られます。

 

↓ 今年は『二十世紀梨』と『新甘泉(しんかんせん)』の組み合わせでした。

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実は、届いたのは少し前の事で9月6日でした。早くブログに書かなければ…と思いつつ日は過ぎてしまいましたが、梨そのものは、ちゃっかり頂きました!そして、昨年のちょうど今頃も送って頂いた事と「ベビーちゃんにも食べさせてあげたいなぁ」と思っていた事を振り返りながら堪能したのでした。1年前には離乳食も未だだったベビーちゃん、今年はなんと親子で食べる事が出来ました!!!小さく切った梨を渡すと、一瞬不思議そうな顔をしながらも口へ入れ、数秒…。にんまりと笑って「ふぅん!」と。これは、美味しい!もっと頂戴!のアピールです。よっぽど美味しいと感じたのか、身を乗り出しておかわり頂戴のポーズをしていました。やはり、美味しい物は良く分かっています。私が大好きな梨、旦那さんも梨好きなので、親子3人、全員梨好き確定です。

旬の梨、堪能させて頂きました。ありがとうございましたです。

 

今日はここまで。

河原町丸太町の辺りで。

いつもの奥様と待ち合わせ、河原町丸太町の路地裏にあるカフェ『ItalGabon(アイタルガボン)』へ行って来ました。ちょっとしたトラブルがあり、予定の時間を大幅に遅らせて頂いての待ち合わせとなりました。その為、開店と同時に入る事が出来ず、暫くの間、近くのお店を巡って時間を潰しました。と言う事で、今日はランチで訪れたお店をはじめ、幾つかのお店をご紹介します。

 

↓ 先ずは『ItalGabon』です。お隣の店舗は本屋さんの『誠光社』です。

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↓ 今日のランチは、パスタかパニーニのセット。いつもの奥様はパスタ、私はパニーニを選びました。写真はランチセットのサラダです。

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↓ こちらがパニーニ。さつまいも・アボカド・バジルです。味は美味しいのですが、全く写真写りは良くありません。今時の〝インスタ映え〟は感じられません。

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↓ 店内には、本棚があり、のんびりと静かに時が流れます。そんな中、ベビーちゃんは大人しく爆睡していたり、元気に動き回ったりと、マイペースに過ごしていました。

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丁度お店を出ようかな?と思う頃に、何やら撮影の方が来られました。きっと、雑誌の撮影だと思われます。こちらのお店のウリはエスプレッソコーヒーの様です。次回は、エスプレッソを楽しむのも良さそうです。

では、ここからは『ItalGabon』の座席があくまで時間を潰しながら訪れた近くのお店についてです。

 

↓ 女性2人で制作されているハンドメイドジュエリー・アクセサリー『chumeq(チュメック)』です。ピンクとグリーンのトルマリンのブレスレットに惹かれましたが、全体的にはこれまでに出会った事の無い様な個性溢れるデザインが多かったです。

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↓ こちらは、以前から気になっていた台所道具の雑貨屋さん『トリバザール』です。

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↓ 店内には、ピクルスやハーブティー、器等の食器類、その他、台所にまつわる色々な物が並べられています。

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↓ 私が気に入ったのはこちら。素材の樹種も形も全部バラバラのスプーンです。

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↓ 小豆島で人気だと聞いた事がある『オリーブサイダー』も発見です。

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↓ 淡い水色のグラスは涼し気ですが、秋を感じさせる深いブルーも目を惹きました。

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↓ 続いてはパン屋さん『bonne volonte(ボン・ボランテ)』です。石窯焼のパン屋さんで、お店の中には、沢山の薪が積んであります。

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↓ いつもの奥様がお店の詳細が書かれたショップカードはありますか?と聞いてくださいましたが、電話番号等はレシートに印刷されています…と。あまり商売っ気は無さそうです。「本日の焼き上がり時間」の案内の後ろに石窯があります。

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↓ 結局、詳しい事は分からず帰宅後に調べてみた所、石窯の温度や発酵の都合で8月は丸々お休みをされている事、パン屋さんの『DONQ(ドンク)」でアルバイト中にパン作りに目覚められた事、その後、イタリアンの『IL PAPPALARDO(イル パッパラルド)』での勤務を経て石窯でパンを焼く為に自分のお店をオープンされた事が分かりました。

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確かに、どれもこだわりが感じられる作り込まれたパンです。ベビーちゃん連れなので、鞄の中に入れても潰れないパンとしてライ麦パンを2種類購入しました。1つはシンプルなライ麦パン、もう1つは〝ぎっしり〟と名付けられた通り、ベリーやナッツがぎっしり練り込まれたパンです。未だ食べていないので、お味は分かりませんが、きっと美味しいと思います。

他にも、可愛らしい落雁を扱う『UCHU wagashi(うちゅう わがし)』にて秋限定の〝りすとどんぐり〟の購入、その後もお散歩を続け、寺町通の『鳩居堂』にて秋のポストカードを購入、最後は『高島屋』迄歩きました。いつもの奥様とは『高島屋』でお別れです。今日も楽しいお話を伺い、あちこちのお店情報を交換しました。とにかく楽しい時間、すぐに過ぎていきました。

 

↓ 最後に…河原町丸太町の辺りを歩いていると『立命館草創の地』を発見しました。

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いつもの奥様との楽しい時間に感謝しつつ、今日はここまでとします。

では、また。

じいじ、実は凄いカモ。

今回は、私にとっては「父」、ベビーちゃんにとっては「じいじ」について書いてみようと思います。

「父」であり「じいじ」でもある父の日頃の雰囲気は穏やかで〝ほんわか〟とした至って普通のおじさんです。それも、じいじなので、決して若くはないおじさんです。それに加え、ちょっと天然なのか不思議なのか、おバカさんな所もあります。エピソードを挙げるとするならば、若い頃に断水で水が出ない事に困り、そのままでは出勤出来ない!とジュースかコーラの飲料で顔を洗って余計ベトベトになった他、ここ数年では耳に水が入ったからと〝呼び水〟をしてみよう!と更に水を入れて中耳炎になる等、普通ではあまり考えられない行動をとります。家族からしてみれば、そんな「お父さん」ですが、会社ではちょっと違った様です。

大学を卒業後、本来は就職活動によって決まっていた建設会社に行く予定が、友達の誘いで今の会社に。「誰か良い人いないか?」と聞かれ、結果的に自分が誘われて入ったそうです。今では考えられない様な適当な話です。それから定年迄しっかりと勤め上げ、その後も継続して勤務していましたが、明日、遂に同じ会社で2度目の定年です。会社は、日本経済を左右する様な大企業ではありませんが、新聞の株価欄にも載っているそこそこ知られた会社です。娘の私からすれば、お父さんがちゃんとした会社でバリバリ仕事をしているなんてイマイチ想像がつきません。ですが、ここ最近のお父さんの動向を見ていると〝実は凄い〟仕事人なのかもしれない!と思いました。1度目の定年後も休む間もなくそのまま継続雇用をして頂き「定年退職したかいなぁ?」と言う様な形でしたが、2度目の今回も役員さんや他の社員さんから惜しまれ「継続して来て下さい」と頼まれたそうです。父は特別な技術を有する様な専門性がある人ではありません。反面、一通りの事は何でも出来ます。営業職も総務職も。ただひたすら真面目に会社が歴史を重ねるのと共に歩み、会社が発展している時も落ち込んでいる時も変わらず自分らしく働いていたのです。〝仕事〟と言う言葉と漢字の通り、やるべき事に仕え、一日一日です。そして、最後のゴールが明日。ここ最近は、とにかく〝会〟だらけです。送別会なのか歓送会なのか、慰労会なのか…。日頃は何かしらイベントが無ければ飲みにも行かず、飲み歩きなんてしない父が引っ張りだこ、整理券を発行しなければならない程の〝会〟まみれです。それも、勤務先のビルがある大阪だけでは無く、日本中の各支社から会議と称して集まって下さったり、ある支社ではゴルフをする人だけで先に集まって夜にはその支社全体で会を開いて下さったりしたそうです。歴代の社長さんにもお仕えしていた為、その一族の方や取引先の銀行さん、既に退職された方、産休・育休でお休み中の方…と、ありとあらゆる方が挨拶に来られていると聞き、驚きです。母によると、父が退職すると伝わって以来、真っ直ぐ帰って来た日は無いに等しく、今日も沢山のプレゼントを提げて帰宅したそうです。そう言えば、先週の休日も母と一緒にプレゼントのお返しの品を探しに出掛けたと聞きました。数々のプレゼントの中には、ビルの清掃をして下さっている方からの贈り物もあり、父のお陰で働きやすくなったと感謝されたそうです。父は、働いていた間に、誰かの為に…と役立つ事を幾つも成し遂げ、改革をして来た様ですが「へぇ~」と思ったエピソードを1つ書いてみたいと思います。それは、社員の方がご病気で高額な治療費が掛かり困られていた時の事、ご家族の方は退職金を治療費に充てたいとお考えになったそうです。ですが、退職金は退職時に受け取る物であり、在職中に受け取るなんて本来は難しい話です。当然、その話を聞いた担当者は首を縦に振る事は無く、願いは叶わない…となる中、偶然父がその話を耳にしたそうです。結局、父の決断は即刻社長さんと相談し、すぐさま振込手続きをすると言う物だったそうです。その話を聞いた母は嬉しそうに私に話してくれました。そんなエピソードが沢山ある父、やはり実は凄いのカモしれないのです。

世の中には、誰にでも出来る仕事だから…と、時間に任せて過ごす働き方、何か仕事以外の為に仕事を頑張る働き方等、色々な働き方があります。それは、みんな自分の人生であってどれだって良いと思います。でも、2度目の退職を迎えるにあたって、沢山の方々に退職を惜しまれ、お世話になりましたと見送られる父の働き方は、間違いなく素晴らしかったのだと思います。結局、明日も最後に沢山の方が参加して下さる会があるそうです。特別な技術や専門性が認められたのではなく、父の人柄が何よりだった様です。

夜が明けて、世間が通勤ラッシュになる頃、世の中の多くの人が会社に向かう中に父の姿も紛れているはずです。それでも、周りの方からすれば、ただのおじさんです。父本人はどんな気持ちなのかは知りませんが、母にはいつも通りお昼のお弁当をお願いしているそうです。母は「最後ぐらいお弁当無しでも…」と言っていましたが、父はいつも通りが良いのだと思います。そして、そのお弁当の中には、実家ではお決まりの祝事=御赤飯が入っていると思います。更に、家を出る際には、数日前にも言っていたそうですが、父は間違いなく「お母さんのお陰で…」と、母への感謝を伝えて「お母さん、行ってくるわ~」と言いつつ鞄を持っていない方の手をちょこっとあげて出掛けて行くのだと思います。数々の改革や例外を作って来た父ですが、決して自分勝手な事はしませんでした。最後迄「継続して来て下さい」と有難いお言葉を頂いていた様ですが、自分への例外を認めない父はそれをせず、新しい生活をするそうです。それを聞いた時、母も私も「お父さんらしいね」と落ち着きました。

今、ブログをカタカタと書く中、ベビーちゃんは気にせず爆睡です。ですが、いつも一緒に遊んでくれているじいじって、実は凄いんだよ!と伝えておきたいと思います。さて、あと数時間、朝になれば出勤の時間!!!私も、一緒に住んでいた頃の様に「お父さん、行ってらっしゃ~い」と声を掛けたいと思います。

 

↓ 親子3人で「じいじ おつかれさま」の気持ちを込めて。

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明日が、父にとって、そして父のお仕事人生で関わって下さった全ての方にとって良い時間となります様に…。

 

ではでは、今日はここまで。